1.はじめに
2021年5月4日、GW中ではありますが、緊急事態宣言発令中のため、遠出もできない今日この頃。そうした中、以前から多摩市内の「危険なバス停」を調査していた若者会議プロジェクトチームは、実際にバスに乗り、フィールドワークすることになりました。
当日朝9時前に集合、事前に決めていたルートを巡ります。
2.いざ、出発!
参加者は、「Mr.ニュータウン」こと、多摩市若者会議代表 高野さん、「大栗川マスター」、高木さんはお子さんと、「冷静沈着なバス博士」神崎さん、「新感覚ベレー帽男子」池上さん(ふみふみぼうず)、そして「やらかし男」こと小川です。のはずが、ふみふみぼうずが時間になっても現れない…。とはいえバスが来るし、近くに住んでいるので、気にせず9時ちょうどにミニバスに乗車、いざ出発!
そんなゆるさが若者会議の魅力ですね。
3.遊歩道を歩きまくる高野&高木
最初の目的地は「豊ヶ丘二丁目西」。事前の調査では、橋の下にバス停があり、さながら秘密基地のみたいだ、ということでしたが、ついてみると想像していた風景と違う。後で調べてみたら、私が目指していたバス停は「豊ヶ丘二丁目東」でした…。
(豊ヶ丘二丁目東バス停)
そんな事は知ってか知らずか、一同は豊ヶ丘の遊歩道をぐんぐん。高野&高木の地元組は勝手知ったる様子で進んで行きます。私はよくこのあたりをランニングしているのですが、全く初めてのルート。後で気が付きますが、いつものランニングコースからちょっと離れた場所だったんですね。多摩市の遊歩道って、迷路みたいではないですか?
そんなこんなで、次の目的地「京王多摩車庫前」を目指します。
4.やっぱり団地好き!若者会議
遊歩道の秘密ルート?を辿り、豊ヶ丘小学校バス停へ。京王多摩車庫前で「鉄分」ならぬ「バス分」補給を。ここから「京王一日バス乗車券」を利用しますが、事前のルートでは神奈中バスで利用できないことが判明(泣)。バス博士の神崎さんの指摘により当初ルートを変え、近くの「豊ヶ丘6丁目」から歩いて向かうことになりました。
ここでも一同は貝取団地内をすいすい。みんなどこまで団地好きなんだろうか。団地愛にあふれるふみふみぼうずがいればさらに時間がかかったかもしれませんが、まだ到着していないため、団地に関する蘊蓄を楽しみながら車庫へGo!
5.新緑が気持ちいい瓜生緑地散策
次なる目的地は「貝取北公園東」へ。こちらのバス停、刻交通省がまとめた「危険なバス停」には指定されていませんが、遊歩道と車道が重なっていて、事前帖佐によりメンバーで確認しておきたい所でした。この場所、遊歩道が車道の両側にあるので、横断歩道があるのが自然かなと思ったのですが、どうやら両側の遊歩道の開発主体が異なるため、一体として考えられていないとのこと。なかなか難しいですなあ。。。
このフィールドワークは「危険なバス停」というお題ですが、多摩ニュータウンは設計段階からバスを通すことを前提としていて、市内のバス停は大半が「安全」なバス停です。
例えばこちらの「さんかく橋」。歩道橋の下にバス停があり、遊歩道からすぐに団地戻れるようになっています。橋の下にあるから、雨除け、日避けにもなりますよね。
さんかく橋以外にも、市内の多くのバス停がこのように遊歩道の下にありますので、皆様もお近くのバス停を確認してみてはいかがでしょうか。
6.危険なバス停対策!?
次の目標は、「危険なバス停」に指定されている「諏訪神社」へ。ここでふみふみぼうずが合流しました。急いで来たので、トレードマークベレー帽を忘れた模様。。。とはいえ、ここから得意のカメラはお任せしました!
諏訪神社バス停到着。ここは交差点あり、コンビニあり、駅近くで交通量ありとちょっと危なそうな感じが。
警視庁がまとめている「交通事故発生マップ 」では、この交差点で過去3年間で4件の交通事故が発生しているようです。
バス停との関係はこのデータベースからは読み解くことができませんが、1件でも事故が減るように対策が求められます。
諏訪神社のバス停で、こんな看板を見つけました。警視庁、そしてバス会社も「危険なバス停」が公表されてから、対策を進めています。
7.いよいよゴールへ!バス旅満喫&大栗橋確認
子どもと一緒にバス旅、スタートから2時間半が経過し、そろそろお腹もすいてくる頃。ここからは諏訪神社から聖ヶ丘団地、東部団地を抜け、聖蹟桜ヶ丘駅に向かう「桜07」系統のルートを進みます。
聖ヶ丘団地エリアは、市内の他の地域に比較すると車道の幅が狭いのですが、バスについてはきちんとバス停を確保しています。例えば「聖ヶ丘二丁目」。遊歩道への接続もバススペースもしっかり。多摩市内のバス停はやっぱり安全だよねと強く感じます。
そして次なる「危険なバス停」、「大栗橋」へ。ここにも「諏訪神社」と同じ看板がありました。
先ほどの「警視庁交通事故データベース」を見てみると、3年前に業務用車の事故が1件のみ。国土交通省が公表した「危険なバス停」の基準ですが、必ずしも実際の事故の発生件数とはリンクしていないようです。
大栗橋バス停の向かいには、「関戸合戦跡地」の記念碑が。バス旅×歴史探訪の組み合わせも面白いですね。
8.バスツアーを振り返って。
バスツアー終了後、参加者でMichiCafeで反省会。黒板があるので、ふりかえりには最適です(字がキレイでないのはご愛敬)。
参加者からは、
・バス旅が楽しかった。若者会議でモデルコースを設定してみよう。
・「危険なバス停」の定義だけでは危険性は測れない、事故発生件数を調査したり、そのバス停でアンケートを取る、カメラでそのバス停の利用状況を調べるなど、定点観測することにより、調査を深められるのでは。
・車視点でいうと、坂道の上や下った直後で追突事故が起こりやすい。例えば「この先バス停あり」といった看板を道に設置することで事故を減らすことができるのではないか。
といった意見が上がりました。
今回の旅は3時間で交通費900円というお手頃ツアー、皆さんもバス旅を楽しんでみませんか?
今日は「やらかさなかった男」小川